ご挨拶

          
 この度、福井県透析施設ネットワーク会長に就任致しました福井大学医学部腎臓病態内科学の岩野正之です。

本組織は、災害時のネットワークを構築し、対策強化を行うことを主目的として、県内の殆どの透析施設の協力のもと、平成20年に立ち上げられました。東日本大震災の時には、実際に本ネットワークを活用することで、県内の被災状況および被災患者受け入れ体制を把握することができました。また、毎年、本ネットワークを用いた災害訓練も実施しております。全国に先駆けて、この様な組織を立ち上げられました初代会長の吉田治義先生、事務局長の宮崎良一先生および設立委員と関係の皆様に敬意を表します。

今回新たに災害対策マニュアル第二版を作成し、第1事務局(藤田記念病院)が機能しない場合を想定し、第2事務局(福井大学附属病院)および第3事務局(福井県立病院)を設置することに致しました。皆様ご存じの通り、福井県には原発施設が非常に多く、敦賀原発で事故があり避難エリアを半径30kmと想定した場合、600名前後もの多くの透析患者さんの受け入れ施設を探す必要が生じます。この様な事態が発生せぬことを祈ってはおりますが、万が一の場合に備え、県内および県外の透析施設および行政との連携を深めていく必要があります。

本組織は、非常時での危機管理に役立てるのみならず、平常時では、安全管理に役立つ勉強会の開催や各透析施設での患者さんの受け入れ情報の交換などを行い、会員相互の親睦を深めることも目的としております。透析患者さんと透析医療従事者の全員にとってメリットの大きい組織になることと信じております。


    福井県透析施設ネットワーク 会長   岩野 正之